曲紹介 春の猟犬・落夏流穂
どうも、酒井です!
今回は春の猟犬と落夏流穂の曲紹介です、どうぞ~
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春の猟犬 紹介
指揮者の髙橋です。この曲は吹奏楽の巨匠、
アルフレッド・リードの代表曲ともいえる曲です。
リードは、イギリスの詩人アルジャーノン・チャールズ・スウィンバーンの詩、
『キャリドンのアタランタ』の一節から着想を得てこの曲をかきました。
その有名な一節がこちら
春の猟犬が冬の足音をたどる頃
月の女神が牧場で草原で
暗がりを、風吹く場所を
葉音、雨音で満たす
(中略)
微笑み隠す唇ほど柔らかな
木々の茂みを陽気に分け入り
追い求める神々の目を逃れ
かの乙女は身を隠す
猟犬とは、狩猟の女神であるアルテミスの猟犬のことであり、
猟犬たちが冬を追い払い女神が春をもたらす。しかし季節は移り変わり、
春は夏から追われる立場でもある…という趣旨の詩のようです。
この詩の意味の様に冒頭から中盤前にかけては細かい音符や明るいハーモニーで猟犬が
雪の原っぱを駆け回る明るく元気な様子を表現しています。
中間部は冒頭からと対称的に美しく叙情的に聴かせます。
そして、またスピード感のあるフレーズへと戻りフィナーレへと向かっていきます。
変拍子がこの曲の見どころだとおもっていますので、
拍子が変わった時の曲の変化に注目しながらお聞きいただけたらとおもいます。
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落夏流穂
この曲は、主にゲーム音楽を手掛ける作曲家である柳川和樹氏が
大学生の頃に作った曲となっております。
四字熟語みたいなタイトルですがこれは柳川氏が「稲穂が流れ、夏が落ちる頃」
という意味でつけた造語のタイトルとなっております。
柳川氏は
「夏の終わりから秋にかけての、気がつくと過ぎ去ってしまうような時間。
木々や空気が留まることなく次々と色めき移り変わっていく、
そんな風景を一つのイメージとして描いています。そして、もう一つ。
「らっかりゅうすい」という音の持つ、元の言葉の意味。落花流水。
つまり、相思相愛です。そこに至るまでの過程、人間の感情の変化を前述の風景に重ね、
ひとつの物語を紡ぐように曲は進んでいきます。
しかし特にストーリーなどを決めてから譜面を書き進めた訳ではないので、
自由な解釈で演奏して頂ければ幸いです。」
とこの曲を紹介しています。
場面転換が多く、秋の喜び、哀愁、壮大さ、
様々な秋に対する感情があふれているそんな曲です。
この場面転換を上手に表しながら、私達だけの「落夏流穂」を
表現できたらと思っております。
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曲紹介を書いてくださった高橋さん、ありがとうございました!!
次回の更新もお楽しみに!